ホーム > 詩人の部屋 > ジャガーの部屋 > 個体

ジャガーの部屋


[289] 個体
詩人:ジャガー [投票][編集]

幾度もあった人生の選択肢を
ひとつひとつ指で摘んで

夢を見るように
それよりも理性的に


そう


長い間こういう風に

此処から眺めていた






すると僕らは

なんてちっぽけで
なんて壮大な生き物だろうか




無数に張りめぐる糸

複雑に絡み合う意図


どれかに操られながら


それでも

"そういったもの"とは
全く関係の無いものが在る




主観的に
客観的に
相対的に

僕らは今
その世界を歩く




その目で何を見た?

その耳で何を聞いた?

その声で何を伝えた?

その手に何を持った?




未だ血が流れてるんだ



 

2009/12/30 (Wed)

前頁] [ジャガーの部屋] [次頁

- 詩人の部屋 -