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ジャガーの部屋


[356] 蝙蝠の歌
詩人:ジャガー [投票][編集]

晴れた空が嫌いだと

お前は言ってたね

青く大きく

暖かい空が




形など必要無いと

言ってたね

妙に冷めた口調で


俺にはお前が望む未来が

全くわからずにいたよ

世の中に抗うでも無く

従うでも無かったお前




なあ

聞かせておくれよ

皮肉に塗れて

それでも誰よりも純粋な

お前のことばを



お前がいつも口ずさんでた

あのメロディ

金色長髪ドクロ指輪の

ロック歌手の歌だったね






いつも着てた赤い服が

青と溶けて深く

やがて夜に飲まれてゆく




なあ

聞かせておくれよ

悲しみに塗れて

それでも誰よりも優しい

お前のことばを




お前がいつも口ずさんでた

あのメロディ

金色長髪ドクロ指輪の

ロック歌手の歌だったね



お前がいつも口ずさんでた

あのメロディ

少し哀しげな眼でお前は

遠い空を睨んでいた



晴れた空が嫌いだと

お前は言ってたね

青く大きく

暖かい空が


 

2011/04/19 (Tue)

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