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ジャガーの部屋


[57] 眠りと嘘
詩人:ジャガー [投票][得票][編集]


バスタオル抱いて
疲れ果てて寝転んだとき
毎日夢を見せられるんだ
裏切りのお前、知らん男


延々と接ぐ唇の奥
喉元引きずり出して
本音をぶちまけろ


今は鵜呑みにできるから
すべて言ってくれ
傷つく事も怒る事も
心の奥にしまえるから


なんか冷めた頭
無理に厚着してるから
ちょっとくらい
脳味噌がかゆいだけさ

でも夢で丸裸になった時
とたんに激痛で
狂っちまうんだよう



ありふれた虚像は

誰かしらの痛みか?

何かに臆病になり

嘘を信じ安心する

そう今の僕のように


でも夢の中じゃ

知っているのさ

感情の裏側の本音を

見せつけてくるんだ

あまりに痛くて

痛すぎて眠りから

逃げ出してきたくらい



今では…


なんか冷めた頭
無理に厚着してるから
ちょっとくらい
脳味噌がかゆいだけさ



微かに残る夢の記憶に

心臓が泣き叫んだ


知っているのは

そう本能だけ


2006/08/01 (Tue)

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