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しゅんすけの部屋


[433] おりじなる
詩人:しゅんすけ [投票][得票][編集]

孤島に住んでいる

見渡す限り海で

遠くを渡る船は此方を気にもしない


雑踏の片隅にうずくまっている

目の前を通り過ぎる人々は

必死に足元を睨んでいる


世界が本当に

血の通わない

そんなものなら

きっと誰も幼いパンダの死を悼みはしないだろう

きっと液晶から愛の歌は聞こえてはこないだろう


だけど僕は

戦争を恐ろしいと感じるし

レジの横の募金箱に

小銭を放り込む


そしてそれは

きっと誰でもそうだ


夕日が赤いのも

夏が熱いのも

誰かが恋に焦がれているからだと信じられたなら

きっと世界は

このくそったれな世界は

あの人が言うような

愛に満ちた世界になるんだろう



明日は誰かに誇れるような

輝いた世界に

2012/07/11 (Wed)

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