詩人:しゅんすけ | [投票][編集] |
「あの空が偽物だからって、すべてをあきらめてしまうのかい?」
君はそういって笑った。
鈍く輝く明けの空に沈んでいく星が輪郭を失う頃
強迫観念にやっと打ち克った本能が見せた
過去の記憶
いつからだろう
友達なんていう形骸に
思考停止していることさえ忘れてしまったのは
空っぽで軽薄な哲学を
恥ずかしいと思うようになったのは
原因と結果の永久機関の中に
久しく訪れた感情の起伏
よくある話といってしまえばそれまでだけど
少し
整理してみたいから
聞いてくれないか
いや、
勝手に話すから黙って聞いててくれ