詩人:ソラマメ | [投票][編集] |
空が海になったかのように
雲がないでいて
虫が泣いていた
ポッカリとお月様が
太陽の間接照明をぼくたちに
雲が輝いて
風が微笑んで
風鈴がつぶやいた
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銀をぼかした
三日月の晩
どちらに進むか
どちらに歩むか
時の砂崩しながら
どちらに賭けるか
どちらに転ぶか
墨で塗られた
始まりの晩に
どちらが東か
どちらが明日か
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遮る物のない
まっさらな大地に
レールが一本
ただ直線に
地平線の彼方まで
どこまでも
どこまでも
太陽は容赦なく
日は傾くことを知らず
歩みを止めた自分を
冷ややかに照りつける
僕の側にいて
かなわなくなった今
ようやくあせりだす
ぼくのそばにいて
ただそばでいて
ただ独り
線路の途中にただ一人取り残される
見渡す限り蒼の下で
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映画館のように
試験のように
まるでそれは
戦争のようでいて
シリーズ化された小説のような
始まりは終息の証明でしかなく
終りもまた一つの通過点に過ぎず
結局は始まりに帰化し
万物は収束するのでしょうか
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雨が
ひたひたと
お空から
いく粒もいく粒も
こぼれ落ちて
空気のちりを丁寧に流し落とす
僕の頬を伝う
この作り物の雫も
君を綺麗にするちからがあるだろうか
偽物の僕が君を笑わせる日はくるだろうか
お空に昇る虹のように
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毎日の日々で
物語りをつむごう
主人公は君
舞台は日常
台本は無し
壮大なロールプレイング
今の君は
明日の僕は
どんな役をこなしているのか
聞かせておくれ
君の物語り