銀の星に秘められた
輝くマメを追い求め
泥にまみれたはしきれで
宇宙船を組み立てて
ひろいおそらへ飛び出すと
そこは一面銀色の光にみちておりました

くらりくらり揺れる火に
ゆらりゆらり影さして
闇におしつぶされそうな
紅い紅い最後の火
儚い想いを一心に火へとくべて行きました

不安にかられ
想いゆらめき
心うたれて
瞳つやめき
そんなふうにぼくらはざわめき
世界は光っておりました

蒼い蒼い空の下
白い白い影を踏み
儚い夢の続きのような
淡い淡い旅模様

さらりさらりと溢れる涙
ぽつりぽつりと怒りをしずめ
全てを流しきったあと
映った君の晴模様

鉄の仮面をまとうふり
ほんとは全部に無関心
心が冷たいわけでなく
ただただ面倒くさいだけ

あおいあおい闇のなか
白い三日月だけが浮き
青々とした草原を
銀に染めていきました

暗闇にともる灯は
ぽつりぽつり世界をてらし
ぽつりぽつり闇を語る
ひとつひとつの灯のもとで
ひとつひとつの人生が
ぽつりぽつりと営まれ
その存在を僕に知らせる
僕のてらしたこのロウソクの灯も
誰かの胸にとどくだろうか

感動シーンばかりあつめた映画みたいに
爆笑シーンばかり上演の舞台のように
ずっとずっと心動けば
僕の心も休まるだろう

灯かりをください
僕の足下をてらしてください
僕が今どこにいてどんな姿か知らせてください
真っ暗で何も見えません
せめて一筋の光をください
僕が何者なのか知らせてください