詩人:鰐句 蘭丸 | [投票][編集] |
僕は起きてるよ
君の心の置き場が
どこなのか
ずっと
ずっと
ずっと
気になって
尋ねはしないよ
だって
君が気にしてしまうから
また
君がどっかいっちゃいそうだし
俺は不確定のまま
夜の闇を
彷徨く
眠りたい
できることなら
今すぐ
眠りたいんだ
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君が欲しがっていた優しさを
僕は与えてあげなかったのに
何故
君は僕に優しくなれるのだろう
僕の横暴なまでの愛に疲れて逃げ出した君が
何故
僕を哀れんでますか
いや そんなんじゃないよね
僕は
君の優しさに酷く
今
撃ちのめされてる
優しさが
こんなに
痛いなんて
痛いなんて
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チラつく雪は
地面に墜ちて
存在を消す
ほんの数秒の陰と余韻を人々に遺して
見た目に美しい雪は
その最後は儚く
おそらく記憶にすら残りはしない
それは
ほんの少しの間だけ感じられた
誰かの優しさに似ている
ほんの少しの間だけ感じられた
誰かの優しさに似ている
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胸の内を警鐘が鳴り続けるのに
君は気づいてくれない
こんなに高く
激しく鳴るのに
そのうち
警鐘は壊れてしまうんだ
こんなに心が泣いているのに
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目隠しされたみたい
指に触れているのは
一本の儚い意図(糸)
見えない目で辿るより
指先の感覚だけに頼って
解く
心 解く
まるで
鏡張りの迷路を進むように
たどり着けない先に
きっと
君が待っている
そんな
そんな気がして
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君との休日の終わりに
別れ際
君の唇から
「さよなら」を聞く前に
「次いつ会える?」
って聞くつもりだったのに
僕は
君の唇が「さよなら」と動いてるのを見ながら
君が繋いでくれた指を握り締めながら
「バイバイ」
言いたかったのは
こんな言葉じゃ
なかったのに
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ひときわ冷え込んだ朝
窓の外は夜中に降った雪がうっすらと景色を真冬色に変えて
いつもより深い眠りに就けた
気持ちのいい朝をむかえられた
君のおかげかな
ふと
窓の外の雪を見ながら
君を想った