詩人:鰐句 蘭丸 | [投票][編集] |
どうもお伽噺の世界にはうとくて
昔話の尻尾さえ捕まえられないんだから
俺に尻尾があったなら?
もちろん
バネみたくクルクルクルって蜷局まかせて
地面に押しつけてしりもちついて
ビヨヨヨヨ〜ン って
空飛びたいですわ
はたまた
尻尾 螺旋の如くグルグルグル回転させまくって ンギュギュギュ〜ンって
海ん中泳ぎたいですわ
あ…まず
妖精さんの尻尾捕まえなきゃね
妖精さんって尻尾あった?
フェアリー(妖精)テール(尻尾)ってくらいだから…
…違うだろ…
落語か…
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昨日の夕暮れ
月は西
今は朝方 月は東
眠った時間に 何想った
起きてる時間 今
月はカーテンの隙間から
こちらを見ている
俺は月を見ている
おそらくは
眠っているだろう
君は今
誰を見ている
誰を見ている
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なんて
心にもない
一言 なんだろう
言いたくもない人に言って
言わなくてもいい人に言って
言わなければならない人に
言えない
なんて
なんて
心にもない
そんな一言
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ほんの少し前まで
僕の枕のとなりに
君の枕があった
僕のとなりに君は居た
君が居なくなった後も
枕はとなりにおいておいた
それは
いつも
そうだったから
君が僕を必要としない未来を選んだんだと気づいたとき
君の枕は邪魔になった
人って勝手でしょ
要らなくなったら
要らないんだよ
僕の枕は…まだ涙の匂いがする
明日洗おう
過去も
記憶も洗い流して
サヨナラ言おう
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遠く 市内放送の聞こえる丘の上
夕焼けこやけのメロディー
今の季節 まだ明るすぎるね
そういえば今日 七夕
気になるのはいつも君のこと
8年前の今日の日に
夜中だったね
君からの初めてのメールが1件入ってた…
この8年の間に
君の存在は必ずあって
それが故
傷つけ 何度も音信不通を繰り返して
今日の今日まで
そうだった
俺 今日のメール
けっこう勇気出したんだ
また無視されちゃうかなって
メールしてから朝まで眠れなくて
起きてた
空が明るくなってしばらくして
君からのメール着信メロディー
なんかね
ホッとした
君はいつも通りの文面
数回返信しながら
結局俺は
言いたかったことのカケラも言えなかった
でも
いいんだ
きっと
次があるから
あては無いけど そう思える
今
まだ
遠く市内放送の聞こえる丘の上で
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って
また 言うねぇ君
どんだけ俺に惚れてんのっ
なぁんてね
出会ってまだ 間もないのに
言うねぇ君
俺がダメダメに凹んでても
しれーっと メール
かえって
心強いよ
ありがとね
おかえしは
たっぷり
二人きりになったら…
チュ
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なにも それは チカラ のことじゃなく
例えるなら
花
大地に根っこを張って
渇いた砂漠
灼けたアスファルト
底の無い沼
生きのびよう
そんな生命力が根をはらせる
どこでだって生きていける
たとえ 今 どんなにツラくても
見えない不幸に踏み潰されても
もう一度
もう一度 って
起きあがろう
太陽に向けて葉をのばし
いつか
誰かを笑顔にする
花を咲かそう
そのとき 僕も
笑顔でいられますように