眠れないのは何故 寂しさに蝕まれた記憶 悲しみにまみれた思惑 独り穀物芳香酒に酔い 爪弾く六弦 残響に霞み震える思念 心 何処かに 眼を瞑り しづかに 朝陽待つ 濃紺の朝空に黒灰の挽き吊れた雲が流れる 虚空に放つ自我の旋律
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