詩人:鰐句 蘭丸 | [投票][編集] |
失った今はなんだろう
キレイな夕日を見たあとに訪れる暗闇
君の笑顔(かお)と笑い声(こえ)は
年月が経っても記憶から消えない
幸せと思ってたのは俺だけだった?
俺は君を愛しながら傷つけていたんだね
今日みたいな晴れているのに
雪が風に舞いあげられる日に
君と別れた日を思い出すよ
車から降りた君は仕事に出かける俺を見送る時と同じようにバイバイの手を振る
ドアガラスの向こうの君の唇は何か呟いていた
聞こえはしなかったけど分かってる
「愛してるからね」
なんで
なんで
なんで
お互いに愛してるのに
別れたんだろう
愛してるのに傷つけて憎んだ
君が置いていったあの時三歳だった息子は今年
成人式を迎えたよ
君は今
どこで
どうしてる
幸せでいてくれますように