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鰐句 蘭丸の部屋


[412] 此の世は生々しくも痛々しい
詩人:鰐句 蘭丸 [投票][編集]

俺の知るこの世界の狭いこと小さいこと

俺の知る人々のなんと生々しくも痛々しいこと

耐えられないニュースにも慣れてきた

あちこちにころがる孤独に躓いては転び擦りむいて

誰も見向きもしない

とばっちりを避けんと見て見ぬふり

俺の知るこの世界の美しくも醜いこと

否定と肯定のマイノリティ

孤独が幸せだと雑踏のなか殺されていく

意識のあるまま死んでいく

幼子の行方なき泣き声

もう

生きていても楽しくない

そう思わせる世界に

誰がそうしたのだろう

俺の知る世界って

こんなだったかなぁ

2018/06/06 (Wed)

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