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弓月 あおの部屋


[19] 恋をしなくなった日
詩人:弓月 あお [投票][得票][編集]

恋をしたのはいつだったか…
しなくなったのはいつだったか…


僕の恋はほんの偶然だった
僕より背の高い綺麗な人
僕よりひとつ年上の先輩


話したことなどもちろん無い
だけどちゃんと好きだったんだ
付き合いたいとか思ったんだ
先輩との将来を思い描いたりもしたんだ


でもな…
彼氏がいるって聞いた
先輩よりも背の高い人
同じクラスなんだってさ
お似合いなんだってさ


僕が見る景色の中には
絶えずあなたがいました
だけどあなたの見る景色に
僕はいなかったから
それは分かっていたから…


僕はあなたに幸せになってほしい
だからあなたの存在を
景色の中に溶かすから


僕がこれ以上あなたをただ一途に想っても
きっとあなたは迷惑するから
僕はあなたへの想いを消すよ
あなたとの出会いも
あなたへの感情も
全部ぜんぶ
なかったことにするから


あなたは幸せになってください


恋をしたのはそれが最初で
しなくなったのはその日から…

2006/07/18 (Tue)

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