詩人:EASY | [投票][編集] |
凍えながら食べる
在り来られたバニラアイス
一本の巨木から
1兆本は取れそうな
平べったいアイツで
ヒマラヤを削り取る
大地は隆起し
マグマは氷河を溶かす
真っ暗な
ブラックホールが口を開け
それを呑み込んだ
詩人:EASY | [投票][編集] |
ベランダから見える夕日は
中途半端に輝いて
目の前の公園の
子供の声を安くする
隣の酒屋のおじさんが
毎朝掃除してるのは
ゴミがある訳じゃなく
やることがないからだ
たまに挨拶する人の
住んでる家は分からない
僕が住んでる場所だって
地球かどうかも分からない
詩人:EASY | [投票][編集] |
コツコツと積み上げたものが
一瞬にして崩れたら
それは
笑うチャンスだ
空を飛ぶことは
むしろ鳥よりは
馬鹿に近い
分かりやすく言えば
何か、取り返しのつかないことを
したとして、みるのなら
僕と君が笑うのは
それが
最大の見せ場だ
詩人:EASY | [投票][編集] |
不協和音が耳障りなので
耳鼻科に行ってみた
耳の検査をされたので
ボタンを押してみた
問題ないですね、と言われたので
そうですか、と言ってみた
僕は言葉よりも
耳を疑った
詩人:EASY | [投票][編集] |
僕たちはその為に
すれ違ってみたりする
君が本気で笑う時
僕は巧く自重する
君が本気で泣く時に
僕は華麗に思考する
僕は夜空を抱き締めて
すれ違ってみたりする
詩人:EASY | [投票][編集] |
降りそうで降らない雨は
優しさと切なさの
心地よい距離感だ
僕たちの距離感も
微妙なものにさせている
君に差し出した傘が
君の為に差し出した傘なのか?
僕の為に差し出した傘なのか?
晴れそうで晴れない空みたいに
それは、はっきりとしない
晴れは愛過ぎて
雨は恋過ぎる
降りそうで降らない雨
その微妙な距離感で
僕らは微笑みのように
優しくすれ違ってる