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とても晴れた日曜日の午後
人々の影は
実際よりほんの少しだけ
その動きを
大げさにしている
とても晴れた日曜日の午後
世界の音は
実際よりほんの少しだけ
その響きに
エコーがかかる
とても晴れた日曜日の午後
雲の流れは
実際よりほんの少しだけ
その流れは穏やかだ
とても晴れた日曜日の午後
人々の動きは
実際よりほんの少しだけ
その残像を残してる
とても晴れた日曜日の午後
僕の心は
実際よりほんの少しだけ
その映りを
誇張する
とても晴れた日曜日の午後
世界は
実際の姿を少しだけ
この世界に映し出す
とても晴れた日曜日の午後
四つ葉のクローバーを
僕は見つけた事がある
あれはきっと
とても晴れた日曜日の午後だった様に思うのだ
いや、そうではなくて
あの空気感が
とても晴れた日曜日の午後だった様に思うのだ
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同じものなのに
人によって違って見える
なんでだと思う?
答えはすごく単純だ
人が違うからだよ
つまりね
自分のことを
ダメな奴だと思う事ほど
つまらないことはないんだ
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懐かしいと思うのは
昔の事だからじゃない
懐かしいと思うのは
心がここにあるからだ
恋だって
相手ありきのものじゃない
そういう風に言うのなら
心ありきのものなのさ
もうすべてが
過ぎ去ったなんて
思うべきことじゃない
心がそこにあるからさ
心は灯される
ランプの様なもの
灯される準備は
いつだってできている
懐かしいと思うのは
昔の事だからじゃない
懐かしいと思うのは
あなたがそこにいるからだ
明日にも
そして今にでも
素晴らしい何かが
心のランプに灯されるかも分からない
僕たちの心は
本当に素晴らしい
ただそこに
無機質に置かれたものじゃないからだ
いつだって
その準備はできている
心に灯される
ランプの準備はできている
何があってもいいように
誰と出逢ってもいいように
綺麗な景色を
いつでも眺められるように
その準備はできている
たとえ
僕やあなたが
何処に行こうとも
それはいつもそこにある
心がそこにあるからだ
いつだって
その準備はできている
経験や感情は
出来事には左右しない
僕たちの心の
潜在的なポテンシャルに
左右されているだけだ
僕たちは
無機質なものじゃない
物語を体験してる
素晴らしき感情だ
儚過ぎて美しい
景色が見えるのは
儚過ぎて美しい景色が
そこにあるからじゃない
心がそこにあるからさ
儚過ぎて美しい
あなたの心が
そこにあるからだ
それが青空でも
それが夜空でも
それが恋でも
それが愛であろうとも
そこにあなたの
心があるからだ
時間とは関係のない
時間を超えた
僕たちの心が
此処にあるからだ
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喜怒哀楽は表現である
幸せや不幸とは
関係がない
それは
絵やメロディーの様なもので
絵の具や音符のようなもので
優劣や善悪じゃない
平等であることを
人が口にする時
僕たちはそれを
口にするだろう
幸せであることを
人が口にする時
僕たちはそれを
口にするだろう
人生は表現である
それは絵であり
それはメロディーであり
それは詩である
それは
あなたの美しき色だ
感情の針は
振れれば振れるほど
それは
とても美しい
悲しみが醜いとは
聞いた事がない
それは喜びと
同等のものだ
それと同じ
美しきものだ
恋をするのと
似たようなものだ
死ぬまでに
いつか死ぬまでに
必ず死ぬまでに
どれだけの景色を
心に映せるだろうか
君の涙は
不幸ではない
君の涙は
美しき表現だ
僕たちは感情を
踊る表現者だ
絵描きや歌人や
詩人のような存在だ
この旅は君の
作品のようなものだ
涙は拭かないで
流すものだ
笑いは耐えないで
吹き出すものだ
夕日は沈み
雨は降り
空は澄み渡り
夜空は輝くものだ
喜怒哀楽は僕たちの
表現の源だ
この宇宙に溢れてる
無限のエナジーだ
不安なんかいらない
君はただ委ねるだけさ
この美しき景色の旅を
表現するだけだ
足し算より感性で
描いてみせるだけなんだ
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目覚まし時計を止めた僕は
もうほとんど夢を忘れてしまっている
その名残だけを便りに
初恋の感覚を思い出す
平日の朝に流れる空気は
その香りを一瞬で消し去る
空気清浄器の様だ
空っぽになった僕の心は
今日一日を詰め込まなければならない
それはまるで
煙草で真っ黒になる事を義務付けられた
子供の肺のようだ
テレビをつける
批判に批判をしているコメンテーターを
批判をするほど批判が好きじゃないので
僕は深く笑ってみせた
僕はきっと朝だから
忙しいはずなのだが
マンネリはよくないと
唐突に思ったので
ベランダに出て取り合えず
景色を眺めた
景色はとても騒々しくて
それは正に朝のそれであった
人々は時限爆弾の装置でも背負っているかの様に
先を急いでいる
鳩とカラスと猫だけが
時限爆弾を持ってない
僕にもそれは可能だろうか
僕はそう考えた
僕は息を大きく吸って
そして吐いた
それを可能にしたのだ
そして僕は言い聞かせた
別に悪い事をしてる訳じゃない
僕はただ
息を大きく
吸って吐いただけなんだ
雲は見たことないくらい
ゆっくりと流れて
目覚まし時計を止める前の
もうほとんど忘れていた
夢を思い出させてくれた
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ねぇ笑ってよ
君が君でいる為に
笑ってよ
もし
そうでないのなら
泣けばいい
君が君でいる為に
泣くことも必要だ
ねぇどうか
忘れないでほしいんだ
君が君でいることが
素晴らしいっていうことを
変に人に合わせずに
僕も僕でいるからさ
君も君でいればいい
それでも僕ら
おんなじ涙と笑顔を
みんな持っているからさ
君が君で
僕が僕でも
意外と分かり合えるんだ
分かったような
顔しなくても
心は分かり合えるんだ
知識は詰め込むだけだけど
心は分かり合うだけだ
それはそう
いつまでも
忘れちゃいけないことなんだ
知識より心の方が
人と人とを繋ぐこと
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僕は
なんの目的もなく仕事を辞めて
なんの目的もなく
また新しい仕事をしようとしている
人は生まれ変わると言われているが
僕は死んでもいないのに
生まれ変わろうとしているのだ
そしてまた
なんの目的もなく
生まれ変わろうとしているのだ
過去のいっさいとの関わりを
僕は止めたのだ
そしてこれからは
訳のわからない未来が
きっと待っているのだ
新しい人間関係を築くのは容易ではない
普通の人間なら
僕もそうだが
それにはかなりの
エネルギーを消費しなければならない
本当なら光合成でもしながら
植物の様に日光を浴びて
生きていければいいのだが
僕はそうもいかない様だ
僕にはお金が必要で
家賃も払わなければならない
なんの目的もないようではあるが
家賃を払うという目的はあるのだ
今さら大家に向かって
家賃を払わないで住まわして下さい
日光浴をしたいからなんて
口が裂けても言えないのだ
口が裂けた所で
追い出されるのがオチでもあるが
僕は死んでもいないが
生まれ変わらなければならない
それは僕の知らない所で
果たされるべき目的なのだ
だから
何も知らない僕は
目的なんかは知らないのだ
僕は
すべての過去を捨ててきたが
記憶にはしっかり留めてある
それは丁度
僕自身であるかの様に
いつもここにあるのだ
記憶ではなく
僕自身として
身に纏っているのだ
僕は変わらないものを
僕の中に持っていて
僕は新しいものを
僕の中に持っている
僕も
歳を取ったのかも知れない
意見が二つに分かれれば
どちらにも頷けてしまい
笑う事しか出来ないからだ
きっとそんな奴は
社会では窮屈なのだ
でも
釣った魚だけで飯は食えないから
新しい仕事を探すのだ
目的なんて
僕の知らない所にあればいい
笑う事しか出来ないならば
それもそう悪くない
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命より大切なものが見える
それは
命を尊く想える
人の心だ
命より大切なものを抱えて
僕たちは生きている
それは死んでも失う事がない
素晴らしいものだ
どうか人達よ
胸を張ってほしい
悲しみの涙の美しさに
誇りを持ってほしい
死んでも失われる事のない
永遠を持つ僕たちの
美しさに気づいてほしい
あなたは何も失ってはいない
こんなにも美しい
出逢いを手にしたのだから
あなたの涙と僕の涙は
同じ成分で出来ている
この宇宙にある
美しさという感性を
形にした液体だ
僕たちには別れがある
それは美しさを具現化できる
最高峰の表現だ
僕の涙と君の涙は
同じ成分で出来ている
宇宙で一番美しいものを
僕たちは命を賭けて
表現しに来た宇宙のチリだ
僕たちはみんな
ひとつの宇宙の塊だ
あなたの涙は
永遠の別れを表現したものじゃない
あなたの涙は
永遠の美しさを表現したものだ
僕たちは宇宙の果てで
永遠の美しさとして
夜空となってまた出逢う
命を尊く思う
人の心を借りながら
僕らは今涙を流し
その手を取り合った