夢でよかった
何度そう思っただろうか?
まだ幼かった頃の記憶には
母親の温もりを
誰もがその様に
感じるのではないのだろうか?
夢でよかった
それがたとえ
どんなに悪夢であったとしても
僕たちは安堵した
夢でよかった
そんな風に
夢の中で思うことも
希にある
そんな時でも、僕たちは
夢のことを忘れてしまう
そのことを
何となく曖昧に
誰かに話してみたりする
そんな時、僕たちは
ほんの少し淋しげに
ほんの少し不思議げに
ほんの少し温かく
これも夢だと思いだす
幼かった頃の母親の
温もりの様に
2018/02/23 (Fri)