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EASYの部屋


[1539] 空腹の雨
詩人:EASY [投票][編集]

幼い頃に誰もが
かけ間違えたボタンの様に
雨は優しく降っていて

春の寒さに着る服の
着心地の良さに酔いしれる


部屋から聞こえる雨音は
想い出たちと戯れて

出会ったことがある人の
笑顔となって吹いている


幼い時に家に来た
野良猫の鳴き声と

パート帰りの母親の
原付の音が混じり合い

貧しさの豊かさを
僕は知った


幼い頃に誰もが
くつ紐を通し間違えた様に
雨は優しく降っていて

人が優しいときに
優しい理由を

雨音として
歌っているんだ


2022/03/18 (Fri)

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