幼い頃に誰もがかけ間違えたボタンの様に雨は優しく降っていて春の寒さに着る服の着心地の良さに酔いしれる部屋から聞こえる雨音は想い出たちと戯れて出会ったことがある人の笑顔となって吹いている幼い時に家に来た野良猫の鳴き声とパート帰りの母親の原付の音が混じり合い貧しさの豊かさを僕は知った幼い頃に誰もがくつ紐を通し間違えた様に雨は優しく降っていて人が優しいときに優しい理由を雨音として歌っているんだ
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