朝に濁った水が流れないまま、私の胸に、ゆらゆら、揺れる。透明で、悪な、水の冷たさ。痺れるような痛さに、私は、声もなく倒れたいのだ。けれど、そうもいかずただ、たんたんと、今日が始まる。
[前頁] [絶対零度の部屋] [次頁]