詩人:いもけんぴ佐藤ロビンソン | [投票][編集] |
涙が出ちゃうような
きみのまっさらな笑顔が
消えてしまわないようにって
僕はそっとまぶたを閉じた
夕焼けの空に泣きそうなのを
隠してうつむいたのは
さよなら、よりも気のきいた言葉が
思い浮かばなかったから
目を見て話すこともできないで
「手を繋いでいい?」
って言うまでの永遠は
きみをいつもより可愛く見せて
僕の胸をきつくしめつけたんだ
涙が出ちゃうような
きみのまっさらな笑顔は 今、
誰のためにそこに在るんだろう
思い出は少しずつ遠ざかって
あんなに笑ってたのが嘘みたいに
もう映らないブラウン管の中には
たったひとりで
途方に暮れてる僕がいる
まるで道に迷ったような顔をして、
涙が出ちゃうような
きみのまっさらな笑顔のわけに
僕はなれていたのかな なんて
未練がましく考えてるよ
きみはきっと今も変わらず笑ってて
くしゃみが出ちゃうような
太陽そっくりな笑顔で
また誰かを困らせているんだろう
僕を困らせたみたいに
僕を愛させたみたいに
僕を愛してくれたように
まぎれもなく僕はまだ
きみのことを愛しいんだ
[前頁] [いもけんぴ佐藤ロビンソンの部屋] [次頁]
- 詩人の部屋 -