ホーム > 詩人の部屋 > いもけんぴ佐藤ロビンソンの部屋 > キロ

いもけんぴ佐藤ロビンソンの部屋


[29] キロ
詩人:いもけんぴ佐藤ロビンソン [投票][編集]




消えていったはずのきみの寝息が
遠く山々を越えて
ぼくの背中にたどり着く
耐えかねたぼくはひざまずいて
どうかこれ以上の
幸せなんて訪れませんようにと願った

本物よりも綺麗な星空を
見下ろしながら誓った
愛はいまもぼくたちの胸に
確かにあるんだよ、ほら、
耳をすませば
涙の流れる音さえ聞こえるんだ


地球の輪郭をなぞって
やがて夜は朝になって
きみのリズムは
少しずつ穏やかになっていくんだろう
耐えかねたぼくはひざまずいて
きみがぼく以上に
安らかな眠りにつけますようにと願った



2011/04/17 (Sun)

前頁] [いもけんぴ佐藤ロビンソンの部屋] [次頁

- 詩人の部屋 -