詩人:いもけんぴ佐藤ロビンソン | [投票][編集] |
泣きながら歌うから
なんて言ってるのかわかんないよ
ぼくはここにいるのに
どうしてぼくを
見てくれないのかわかんないよ
"たったひとりきり"って
ドアの向こうの笑い声に怯えてる
それはきみのことを
歓迎しているかもしれないのに
笑いながら泣くから
なんで泣いているのかわかんないよ
きみはそこにいるのに
どうしてぼくに
ぜんぶを見せてくれないのかわかんないよ
ぼくは自分勝手かもしれないな
やっぱりぜんぶは見せてくれなくて
かまわないよ
かまわないけど
だけど
きみが元気になるために
いくらでもぼくを利用してほしいんだよ
きみががんばってるなら
コーヒーくらいぼくには淹れられるから
もしもきみが死んでも
生き返らせてはあげられないけど
きみが死にそうになったら
それがどこでも
どんなことしても助けにいくから
場合によっては
身代わりにだってなれるから
泣いたっていいんだよ
なんて言ってるかわかんなくたって
わかるまでそばにいるから
きみが泣いてる理由をやっつけるまで
ぼくがずっとそばにいるから
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