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いもけんぴ佐藤ロビンソンの部屋


[6] あきのよのあめ
詩人:いもけんぴ佐藤ロビンソン [投票][得票][編集]





君のことばに降られて
びしょびしょにぬれたあたし
ほてった悲しみを冷やす
寒空は少し優しい

夜に落ちる雨つぶは
誰かが流さなかったなみだ
あのこの代わり泣いてあげる
秋雨はとても寂しい

さよならと言ってくれれば
すべては報われたのに
別れのあいさつもなしに
季節は風に吹かれて 消えて

君に訪れる冬は
どんなふうに君を温めてくれる?
今、あたしのてのなかで
泣いているのはあたらしい季節
いつつめの季節

いつのまにやんだのだろう
あの日の、夜の、長雨は
いつだってそう
ほてった悲しみ冷やしてくれる
秋の夜の雨は優しい




2010/10/15 (Fri)

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