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番人の部屋  〜 投稿順表示 〜


[21] 終焉
詩人:番人 [投票][編集]

生きる力は
助け合えるか

そして

力を合わす絆を
互いに持てるか

聞け

かつての光は消え失せた
心の宇宙と緑の大地が燃えている

今が当に
地獄が権勢を誇る時代

悪は歓喜し
正義は倒れ
偽善は輝き
賢者は色を失う

行き場のない
膨大なエネルギーは
必ずここに帰ってくる
後に残るのは血と暴力
拒むことは
誰にも出来ない

だがあらがうことは出来る

現実を超えた選択が迫る時

私達はどんな答えを出せばいい・・・

2007/07/13 (Fri)

[22] 
詩人:番人 [投票][編集]

何も言えずに腐敗したたぶん最初から腐っていた
鼻にこびりつく死臭から
逃れようと
もがいてる

君の前では笑ってた
誰の前でも笑っていた
嫌われないように
笑い続けてる

どんな餌を出されても
笑顔で残さず食べた
体に走る痛みは
今でもおれを腐らせる
笑えば
いつだって満足なんだろう
のびきった目をしたおれは
おれを見下す

まあな
このまま終れば言うことないさ

腐る理由が
心を変えた時
孤独なゾンビが出来上がる

2007/07/13 (Fri)

[23] 楽園
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ある日
巨人のような力で殴られた
それも一発じゃなく
何度も何度も

髪を掴んでは叩き付け
骨は数箇所折れていた
恐怖と興奮の中で
なにか聞こえた

「現実をしれ」とか「戦え」
とかだったと思う

「現実」名を語るの偽者の私に
急につきつけられた本物
薄れゆく意識の中に久しい歓喜が沸き上がる

「現実は気持いい」

「現実」こそが夢そのもので
楽園に最も近い

2007/07/13 (Fri)

[24] 無題
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神よ 海は大きく

私の船はあまりに小さい

2007/07/14 (Sat)

[25] 囁き
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何も失いたくない

誰も傷つけたくない

本当の理由
ぼくは知ってる

そして
誰も知らない

数少ないチャンスを前に
あまりに儚く脆い夢

伝えようとして
小さく

息を吐いた

君の前では
どんな言葉も灰になる

だからここだけの話
今小声で囁こう

2007/07/14 (Sat)

[26] コロ
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雨の日は元気ないな
もうじき散歩だろう?
普段わんぱくなクセに

こんなときは
おちょくりたくなる

ニヤつくおれに
おまえ急にワンて言うから
尻餅ついた


このヤロー

2007/07/15 (Sun)

[27] 
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大の字になって
なんにもない空を見たり

木陰で
楽しい思いをしていたようだ

夏は 思い出をたくさん作ろうと思う

2007/07/15 (Sun)

[28] 一通
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大きな事を成した

また一つ

傲慢になった

臆病になった

仕方ない

人間なんだ

人間なんだよ

2007/07/15 (Sun)

[29] 客船
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船頭が間違えば
結果として乗員は皆間違えたことになる

相反する者を追放する組織は

いずれ沈む

一人の生存者も残さずずに

大海に消え

血脈は途絶える

2007/07/15 (Sun)

[30] 幻流
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往き往きて たどり着いた者
彼岸に一体何を見た
教えろ
かまわん
見たままを話せ
誰かの目じゃなく
おまえのその目で

2007/07/16 (Mon)
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