詩人:番人 | [投票][編集] |
乾いた大地の果て
そこには黄金の風が吹く
砂漠に住むということ
豊かな水源が命を支えているということ
神は与えた
やがて長い月日が水を飲み干す
誰が与えた
最後の滴
嗚呼
私はなんということを・・・
崩れ落ちるのは砂丘だけではないということ
風が叩き上げた砂丘
乾ききった大地の果て
そこには黄金の風が吹く
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泣いていた
あの日の君に
また明日ねって言えていたら
心で精一杯手を繋いで
負けないように祈っていた
永遠に永遠に光放ち
巡る巡る
命の詩
永遠に永遠に光放ち
巡る命
見つめていた
ぼくらきっとそのためだけ
笑いあって
また出会うはずさ
信じたいもっと信じていたい
過ぎ行く日々を
信じ抜きたい
どうかどうか胸を張って
ぼくはぼくに
君は君に
永遠に永遠に祈る日々に
儚く咲いた
命の詩
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列車が分岐点にさしかかるように
岐路は必ず訪れると思うんだ
思考、仕事、自然、対人、生命
ともあれ多種多様な路
そしてそのどれもが複数の分岐点を持っていて
まるで一本の大木から成る枝葉のようだ
人にも大なり小なり遅かれ早かれ等しく訪れ
あるいは選択肢が無い時もしばしば
だがどの枝分かれした路に進もうとも
列車には駅が
木々には青葉が
人には目的があり
選択する無意味さを感じる
それでも悩み迷うのは
不思議なことだとも思う
何が最善なのか
どういう結果を望んでいるのか
迷う前から無意識の中
人だけじゃない
あらゆる全ては知ってるのだとしたら
過去は無論、現在、さらにずっと先の未来まで
一本の筋となっていくつもの道が存在していることになる
未来のことなど分からないが
これまでもこれから先も
なかんづく
自分の取るべき選択が間違ってないのなら
少しだけ
勇気も出てくる気がするんだ
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昼間は笑い
夜は泣く
それでいい
24時間笑う奴は
多分いない
作り笑いでいいじゃない
おかしくなくてもいいじゃない
与えられたモノにあぐらをかいて
不適な笑みして見下すよりか
泣いて 笑って全力勝負
泣いた分だけ優しく美しく
笑った分だけ強く太く
ただ
そう単純であれば・・・
人はさ
笑って見えても
心は泣いてる
24時間笑えないけど
24時間泣けるんだね
もうじき心のダムが満杯になる
実に十数年もの間注ぎ込まれてきた
意地を張るのを止めようか
ダムの涙を放流して
古巣に帰ればいいよ
そうして空っぽになったらば
また泣いて笑って頑張ればいいさ
無理してうつ向いてもいいことないから
明日から逃げる方法なんてないから
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壊れた愛を拾い上げて
これから何処に行けばいいんだろう
いつか
助手席で笑う君の中に
通り過ぎる
誰かを重ねて
どこまで行こう孤独なまま
もう癒せない愛だけを乗せて
そっと独り
眠る夜は
ただ夢の中
会いたくなる
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カーブを曲がり切れない夢を見た
恐かったがそれは夢だ
だが
夢が現実に与えるダメージは
無視できないモノがある
夢と現実
どこかで繋がっているのだろうか
私は夢に縛られて生きている
いや
一歩ズレれば死の見える現実だからこそ
夢の奴隷となっているのかもしれない
あわれ
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もうダメだと言いながら
ここまで来た
決して美しくはないよ
人の道だから
助けてと
絶えず押し寄せる心の波にのまれまいと
溜め息一つ
明日もまた
歩きだすのか
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おれの様なヤツは大勢いる
代わりもきく
特別でいたいわけじゃない
ただおれでしか出来ないことがしたい
些細なことでもいい
それで隙間を埋められるなら
昔は特別になれると思っていた
逆らい続けることが
特別だと
自分が大海に住む
一滴の雫だと知るまでは
いつか
一握りの砂を爪に乗せ
これがおれらだと
おまえ言ったんだ
遠巻きに見えたのは
黒い水面に映る
象牙の塔
おれは違うと
信じなかった
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霧の中 独り探してた
闇の中に心
佇んでいたのは
そこに光が射していたからだよ
儚く揺れる花のように
未来をそっと 見守ってる
空に架る虹は輝き増して
君の明日を
待っている