詩人:番人 | [投票][編集] |
もしも
笑うことも
邪魔されない映画のように
全てがそのままだったとしたら
時の速度なんか気にせずに
君を
胸に抱いていられるのに
夕陽は
引っ張られるように
街の片隅に
堕ちて行くよ
人も街も全部飲み込んで
夜は
ぼくらをまた独りにする
どんな景色も君と見たいから
このまま
二人闇に溶けてしまわぬよう
伝えるよ
迷わずに
何度でも・・・
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弱い俺
それはとても感度が良く
それでしか感じられない風がある
弱い俺
それは創造性に富んでいて
それでしか生み出せない独創的な夢がある
強さでは見い出せなかった
そこに価値を見い出せなかった
だから
捨ててしまうのはもったいない
だから
弱いと嘆く人を見ると悲しい
違うのに
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田んぼ道を歩くと
見慣れぬ缶を見て
おもわずしゃがんで
見ようと思った
地面はぐんぐん近付いて
そらがどんどん広くなる
はっとして顔を上げると
そこには昔のままで
昔のままの私がいた
羽を生やして
遊んでいた
視点を変えればこうも違うのか
駅に座り込む学生も
子供に戻りたいのだろうか
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何をするにしても
必要なエネルギー
だがもし
そんなもんは存在しないとしたら
無限のエネルギーが0だとしたら
どんな困難な状況も
受け入れることが出来る
エネルギーを生み出す際のエネルギーは
常にそれを上回るように感じる
何をするにでも
どんな時でも
心のエネルギーは0地点にあると
そういうことに
しませんか
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雪が降ると
斑に堕ちていく
見上げることもない空に舞う
どんなに季節廻り廻っても
それは遠い
夢の・・・
いつか側にいたよな気がして
振り向く僕だけに笑いかけて
そんな
そんな夢なら醒めないで
遥か 遥か
永い
夢の・・・
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息してる
忙し過ぎて
忘れてたけど
他に何を
思い出せるだろう
単純なことに
気を使ってやりたい
単純なことを
優先したい
難しいことなんて
すぐに消える
見上げれば
壁
その先に
空