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虚空の部屋


[12] オリオン座
詩人:虚空 [投票][編集]

吐き出した煙草の煙が
星空に溶けていった
煙の向こう側に
オリオン座がいた

そうか
もうそんな季節になったのか
下を向いて歩いていたから
僕は気付いてなかったよ

実家を離れて
一人暮らしをしていても
お前は毎年ちゃんと
顔を見せてくれるんだね

あの時見上げた星空と
全く同じ光景が
今、目の前に広がっている



そうか

この街と故郷は
繋がっていたんだ

2006/10/18 (Wed)

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