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虚空の部屋


[13] キンモクセイ
詩人:虚空 [投票][編集]

風に運ばれて
キンモクセイが
ほのかに香った

どこから来たのかと
周りを見回しても
見つけられない

少し強い風が吹いた
葉のこすれる音に
空を見上げた

そこに
キンモクセイはいた

こんなに大きな
樹になるなんて
知らなかった僕は
自分の世界の狭さに
少し笑った

今まで僕の世界は
目線の高さだったんだと
初めて気付いた

でも
今は違う



だって

見上げた空は
こんなに広く
無限大だから

2006/10/18 (Wed)

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