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虚空の部屋


[19] 孤独
詩人:虚空 [投票][編集]

缶ビールを喉を鳴らしながら飲み
大袈裟に『ぷはぁ〜』と息をした

オヤジ臭いと笑う君の姿は
もうこの部屋にはない

煙草に火を付けて一服し
『煙草とビールは相性抜群』
と言った僕の言葉は

一人きりの部屋に
寂しく彷徨った



全てが静止した空間に
ただ煙草の煙が揺らめく





僕は一人

いや、違う



僕は独り





時間が止まった部屋に
ただ独り、たたずむ



僕はまた
喉を鳴らしながら
缶ビールという名の
孤独を飲み込んだ

2006/10/21 (Sat)

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