詩人:アイ | [投票][編集] |
ひんやり冷たい布団を
独りで暖めよう
そんな夜に体を埋めた日々
ホカホカ暖かい布団は
あなたが暖めておいてくれたの
温もりを逃がさない様に
体を小さく丸めて
端を優しく踏んづけて
ここから出なきゃいけない朝がくるけど
二人は冷めたりしないよね
ふんわり冷たい布団を
二人で暖めよう
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もし運命ってのがあって
寿命ってのがあって
何が無くっても
何を失っても
自分に時間が残されているから
死ねないのかな
生きてるのかな
生きたいのかな
自分には時間しかないなら
その時間をやりたい様に
とはいえやりたい事もないから
それを見つける事をしたい
って考えてもみる
こんな事を考えてるうちは
死ねないのかな
生きてるのかな
生きたいのかな
未来への微かな希望は
自分に残された時間
何秒か何分か
何日か何年か
ほんのわずか先の時間に
頼りない希望を
か細い命に乗せて
もし運命ってのがあって
寿命ってのがあって
何が無くっても
何を失っても
自分に時間が残されているから
それに張り合ってるうちは
死ねないのかな
生きてるのかな
生きたいのかな
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好きな人に
笑顔でいて欲しいから
幸せでいて欲しいから
その為なら自分を犠牲にしてもいいよって
ほんのわずかでもあなたが横に居てくれた時間を
甘いガムみたいに
深く噛み締めて
また会える日まで待ってるから
だけどなんで涙が出るんだろう
あなたがくれたガムがあるから
幸せな時を感じているはずなのに
ねぇ会いたいよ
独りにしないでよ
ってすがり付きたいけど
それもできないから
噛んで噛んで
もう苦いよ
味が無くなっちゃうよ
待ってるから
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少し目をつぶってる間に
目を開けたら誰も居ない
皆どこに行っちゃったの
独りぼっちにしないでよ
ねえ皆
私がかくれたら探してくれるかな
そばに来てくれるかな
誰も来ないよね
オニは私だから
かくれた皆がオニを探しに来る訳がないの
私から歩み寄らなきゃね
きっとどんな時も
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私の全部を知ってるのはこのヌイグルミだけ
心があったらな
言葉を交わしてくれたらな
って幼稚な願い事をしてみる
でも本当はもう心があるのかもね
だから何も言わずに
つぶらな黒い瞳でただ見つめて
行き場のない私の話を聞いてくれてるのかな
優しいヌイグルミの
優しいヒミツ
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幸せになってね
幸せを祈ってるよ
って無責任に投げ出すな
幸せにしろよ
余計なお世話なんだよ
言われなくても幸せになってやる
とはいえ立場を変えて考えてみると
かける言葉がないよね
いや言葉なんていらない
じゃあ何が欲しいって
幸せ
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デートの日
雨が降る
雷も鳴って
風も強くて
気付いたの
自分が雨女だって事
だからてるてる坊主を作ってみた
デートは今日
雨が降った
雷も鳴った
風も強い
てるてる坊主は見方してくれない
こっちを向いて笑ってる
あざ笑うように
天気は雨
心も雨
なんでなんでって
でもわかってた
雨の匂いがしたから
窓を開けて湿っぽい部屋で
寝転がって煙草を吸ってたら
電気の光が煙の色を変えた
紫色や橙色や灰色
とてもキレイとは言えないけど
虹が出た
てるてる坊主は見ていたんだね
こっちを向いて笑ってる
心晴らすように
デートの日
雨が降る
雷も鳴って
風も強くて
傘さして歩こう
長靴でも履こう
皆部屋にこもってる
道は二人の貸し切りだね
ありがとう
てるてる坊主は恋のキューピッド
相合い傘を見下ろしてる
優しく照らすように
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まともな生き方
常識的な生き方
世間一般の当たり前
それに従って生きる事が全て
そんなちっぽけな中
でもそこに収まっている人達は素晴らしい
尊敬もする
答えの出た問題を
考える事も悩む事も無駄
変えられない答えにまた
どうしても行き着いてしまう
いやそうじゃなきゃいけないと強いられている
誰に問いかけても
揃いも揃って同じ返事をする
悩んでくれても皆が行き着くは一つ
その人達を悩ませる事が目的じゃない
ありがとう忘れて
違う道に行きたいんだ
違う答えが欲しいんだ
自分勝手に進む事も出来ない
無力な自分に苛立ちもするけど
そうでないと悲しむ人がいるから
無力な自分をたたえもするんだ
折れた心
変わらない気持ち
変わらない現状
抜け殻みたくここにある自分
それを望んでいたかの様に笑顔で寄ってくる人達
いやこんな自分に気付きもせずに笑顔で寄ってくる人達
笑顔で応対してやる自分
それを見て救ってあげたと自己満足
ありがとうお幸せに
所詮他人事
そんな人達に苛立ちもするけど
そうした事で幸せを感じる人がいたなら
偽りの笑顔をたたえもするんだ
だから立ち止まったまま
違う道に行きたいから
違う答えが欲しいから
それを間違えだと言わないで
正解と言える生き方を誰か教えて
おまけでも丸をくれ
どうしたらそこに辿り着けるんだ
他の道に行きたいんだ
他の答えが欲しいんだ
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この道をまっすぐ行くと
笑ってるあなたが居て
その先を一緒に行くと
笑ってる二人が居る
未来を見てきたんだよ
タイムマシーンなんて無かったから
ゆっくり二人で時間をかけて
未来を見ているんだよ
朝昼晩も関係無く会っていたいとごねて
親を困らせたりした頃もあった
結婚するとうっとうしい位顔を会わせるのにね
若い二人の交際には超えられない様な壁が沢山あって
十代後半は大人になりたくて親との背比べ
結局は親を超える事なんて無いまま
祝福して涙流しながら送り出してくれるんだよね
未来を見てきたんだよ
タイムマシーンなんて無かったから
ゆっくり二人で時間をかけて
未来を見ているんだよ
どんなに困難でも
この道をまっすぐ行くと
笑ってるあなたが居て
その先を一緒に行くと
笑ってる二人が居る