ホーム > 詩人の部屋 > 水像の部屋 > 傘

水像の部屋


[2] 
詩人:水像 [投票][得票][編集]

雨の遊園地にとり残された


食べかけのソフトクリームも溶けてしまった


観覧車も回らない 淡い光を放つだけ


空気はただ冷たい


こんなに濡れたらもう傘はいらない


捨てられた事に気付いていない小犬の様だ


重い月が目に沈む


赤い砂の上に咲いた青い花


つまないで そっとしておいて

2006/03/14 (Tue)

前頁] [水像の部屋] [次頁

- 詩人の部屋 -