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水像の部屋


[3] 水槽
詩人:水像 [投票][得票][編集]

記憶を道連れに 自分の死を見届けた


ベッドに抱かれ 永遠に胎児のままでいられたら


午前・・午後・・ 誰かが決めたものなんて


天気雨が降る草原からとらえた

古いラジオから流れる異邦の人達の声


TVの砂嵐みたいな空


冷たい水槽に閉じ込められて、晒されてきた


もう凍えて歩けない


たどりついたのは何処よりも美しい廃墟


私を隠してくれる、優しい闇に深く溶けて


なんにも知らない


なんにも・・・

2006/03/14 (Tue)

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