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ハトの部屋


[37] 砂粒
詩人:ハト [投票][編集]

ぐちゃぐちゃになって
どろどろになって
もう嫌だと
何度も何度も泣きたくなって

日々という砂粒
落ちては引っくり返して

日のもとにでて
私たちは笑おう
美しいものを愛そう

今この時流れる涙でさえ
わたしは愛そう

尽きては返す砂時計
尽きては返す砂時計

懐かしいと思える程
私たちが大人になるまで

それからはもう
手にとったりしないで
愛でるだけ

ぐちゃぐちゃにもならない
どろどろにもならない
嫌になっても泣いたりしない

日々という砂粒
両手一杯にすくって
空に流そう

そしてまた笑って
美しいものを探そう

2006/11/03 (Fri)

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