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ハトの部屋


[38] 秋だった
詩人:ハト [投票][得票][編集]

沈んでいった
熟れすぎた夕焼けと

赤く染まっていた
あなたの横顔と

色づいていったさまざまな
きれいなものや
きたないもの

分け隔てなくなんて
好きになれなかったよ

山から降りてくる風が
冷たくて冷たくて
ちぎれてしまいそうだった

上の方からじわじわと
濃いも薄いも数あるなかに

この気持もいつか
風に吹かれて落ちて
他の葉っぱに紛れてしまう

色づいていった
熟れすぎていた
沈んでいった
堕ちていった

秋だった
秋だった
秋だった

2006/11/09 (Thu)

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