ホーム > 詩人の部屋 > ハトの部屋 > つた

ハトの部屋


[50] つた
詩人:ハト [投票][得票][編集]

長い長い時間をかけて
描いた螺旋は如何程だろう

その枝を覆い隠す
私は蔦です

ねえ、いいの?
じっとしていていいの?

私は蔦です

欲するのはそこに差す光
その枝ではないのです

おとなしく絡めとられていて
いいのですか

執着と愛を込めて
描いた螺旋は如何程だろう

全てを覆い尽した時には
きっと
あなたは枯れるのでしょう

それでも
それでも

私は蔦です

この螺旋を止めることは
できないのです

2007/01/17 (Wed)

前頁] [ハトの部屋] [次頁

- 詩人の部屋 -