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ハトの部屋


[59] ウグイス
詩人:ハト [投票][編集]

春の鳥が遠くで鳴いた
次来る春の
わたしはだあれ

書いては消し
描いては消し、を
繰り返す不毛
初めから出す気のない手紙

あの日踏み潰したホオズキの
くしゃりという音が
耳に残っている

副産物として生きている
付属物として生きている
それでも
私と言い張って生きている

何度目になるかも分からない
季節を見送り
繰り返す不毛

梅の花が咲きました
ウグイスさんは喜んで
ケキョ、ケキョ、ケキョ
ホーホケキョ

春の鳥が遠くで鳴いた
次来る春の
わたしはだあれ

2007/02/23 (Fri)

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