春の鳥が遠くで鳴いた次来る春のわたしはだあれ書いては消し描いては消し、を繰り返す不毛初めから出す気のない手紙あの日踏み潰したホオズキのくしゃりという音が耳に残っている副産物として生きている付属物として生きているそれでも私と言い張って生きている何度目になるかも分からない季節を見送り繰り返す不毛梅の花が咲きましたウグイスさんは喜んでケキョ、ケキョ、ケキョホーホケキョ春の鳥が遠くで鳴いた次来る春のわたしはだあれ
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