ホーム > 詩人の部屋 > ハトの部屋 > 飛沫

ハトの部屋


[74] 飛沫
詩人:ハト [投票][得票][編集]

弾けたシャボンの飛沫を
手の甲で拭う

意図して放たれた言葉は
どれも安っぽく感じるのさ

琴線は振るわない

掻き鳴らしてくれる手が
見当たらない

探し出せない

探しに行こうとも思えず

今日もまた
シャボンの飛沫を拭う

何時か
琴線が振るう日を待つ

見上げた曇り空
視界を横切るシャボン
どこまでも飛んで行け

2008/02/08 (Fri)

前頁] [ハトの部屋] [次頁

- 詩人の部屋 -