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詩奈の部屋


[105] 打ち上げ花火
詩人:詩奈 [投票][得票][編集]

空に広がる芸術に
目奪われて

一瞬の映像を
しっかりと焼き付ける

豪華な音と光に
消えたその時
苦しい程の寂しさを覚えた


涙流れるのは
今が大切だからなのか
今が必ず過ぎ去ることを
僕らいつの間にか
知ってしまったからか


変わらないでいよう

強く願うけれど
花火の音に負けない程に
笑い声は響いていたけれど
止まらない時を知ってる


打ち上がる花火よりも
淡い希望はぼんやりと
下弦の月を
川の流れに映した



2006/08/26 (Sat)

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