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詩奈の部屋


[107] 八月の終わり
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八月の終わり
まだ蝉も鳴くから
夏は終わっていないのだけれど
夕方の風はカレンダー通り
秋を知らせてる


暗くなった川辺で
虫の声をきくと
君を思い出す

涙流して
ただ純粋に君を想ったっけ
苦しくて逃げ出した僕
今なら苦しさのわけも
わかるのに
手放したりしなかったのに

むき出しの感情をぶつけられる程
幼くもなくて
黙って笑ってられる程
大人でもなかったね


途切れた笑顔は
今も変わらずそこにあって
ただ色褪せてくものは
写真だけじゃないのかもしれない




2006/08/25 (Fri)

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