僕はこぐ速く 速くペダルを強く踏み離れるんだ "今"から離れるんだ "ここ"から風をきる冷たい風を頬にかすめながら音は聞こえない前にはただ道が続くだけ恐くはない漠然としてるだけ行き先は決めない縛られたくはないんだ冷えた指に感覚はないただ想像するだけ勢いよくカーブした僕の自転車は僕は一瞬ぶつかるような音と宙に浮いた痛くはないただ目の前が赤く広がったただそれだけだ.
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