あの時と変わらぬ風景で
あの時とは違う僕は
なんだか寂しくなった
何一つ変わらないようで
全てが変わったことを
知らずに笑っていられる程
もう僕は子供ではなくて
戻れないからといって
決して削除できはしない過去の記憶に
歯がゆさを残したまま
時に急かされる僕はまだ
大人でもない
まだ途中にいる僕のように
風に舞う花びらに思う
いつかこの枝々が色を持つなら
その頃も同じ気持ちで
いつかその色が変わってしまっても
忘れぬように…
無心に咲く花に
憧れと似た感情を抱く
2005/03/26 (Sat)