夢見る僕に
知らせるアラーム音
耳に響く音はじわじわと今を確実にする
手探りで機械音を消し、考えた
あと数分後には今にいる
微かな意識は
瞼に感じる光の眩しさと暖かさを
心地良く伝えた
すずめに聞いた今日の快晴が
飽きてきた日常の中に期待をくれた
例えば此処が楽しみも無い暗闇でも
例えば此処が輝く光の下でも
いつだって雲は流れ
見上げた其所は
必ず違った今を持つ
過ぎ去った其所に夢を抱いても
今は残らず…
ベッドから出た僕の背中を
春の日差しが
後押しした
そう僕は
今へ帰ったのだ
2005/03/25 (Fri)