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詩奈の部屋


[37] 朝の始まり
詩人:詩奈 [投票][編集]




眠る


眠る




花の色

個々の家

少し湿った風と

土の匂い

遠くの何かの音だけが

今を支配する



ちょうど青にほんの少し黒を入れて

水をいっぱいふくんだ筆で

画用紙を染めた空


ぼんやり浮き上がったのは

黄色のクレヨンで描いた半月



そろそろ交代の時間だ

待ち遠しく反対を眺める



徐々に全ての色が変わり

少しづつ全てが音を持ち

段々と明るくなる風景を

月と新聞配達のバイクだけは

知ってる




あぁもうすぐ

ホラ雀も


あぁもうすぐ

朝の始まり





2005/04/04 (Mon)

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