視線の先海と空が重なって今いる場所は霞んだ確かにあった笑顔は思い出と呼ばれることすら拒否したから欠けてしまった綺麗な巻き貝と共に果てない海へと消えっていった届く距離なのに手をのばせば波にのまれ失う辛さを心で知った夕陽に染まった目の前の世界切なくてポタリ落ちた欠片は誰のせいでもない握り締めた願い事気付けばそれは砂になり夏の終わりの風はゆっくりとそれをばらまいた
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