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詩奈の部屋


[86] 悲劇のヒロイン
詩人:詩奈 [投票][得票][編集]


ぼんやり薄れた光を

壊すほどの勇気もなく
抱きしめるほどの想いもなく

ただただゆれているのを
遠くで指差して見てた



見えなくなれば探すけれど

見えていれば何の疑いもなく
いつまでもそこにあると信じこんでいた



どうしてかな
必要なもの程ぼやけていくの

どうしてかな
手にしてるときは気付かないの



ステージの証明
明るくて僕には眩しすぎて
目を細めた

視界が狭まったことの重大さに気付きもせずに

僕は悲劇のヒロインを
演じてみせた




2005/09/09 (Fri)

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