夕空の部屋
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[201] 擦りきれた夢
寄り添うように
飛んでたのに
僕は独りで
君を探しては
迷って
寄り添うように
飛んでいても
気が付いたら
ひとり水面に
吸い込まれた
そっと静かに
僕らは皆
気付けなくて
迷ったり
囚われたり
何処に行っても
独りなんだ
誰も気付いては
くれない
歌でも詩でも
密接な関係でも
どんなに願ったら
どれだけ願ったら
僕は君を見付け
られるだろう
どんなにも
解らなくても
君を見ています
たった1つ
たくさんの君と
独りで
居たいから
目に映る全てを
…君と独りで…
2006/06/14 (Wed)
[202] 残留
水面に映るのが僕なら
水面に写すのも僕で
他には何も無くて
少しほっと
少ししんみり
眺めて潜み
また ひとつ
2006/06/16 (Fri)
[203] 夢の残骸
何か変わっても
何も変わっては
くれないけど
それも面白いかなって
飽きないように
溶かしては写して
またまだ
空のモクズ
…夢の残骸…
2006/06/16 (Fri)
[204] 張り付いた
ブカッコウに浮かぶ月
張り付けた偽り
人を欺く
空にはいつだって
何か浮かんでは
移り変わって行くけど
空っぽのまま
…空は浮かぶよ…
2006/06/16 (Fri)
[205] 今居ます
ここが一番
落ち着くねって
笑っていても
本当はね…
…だけどね
かわらないよ
ちょっと怖いよね
だからね
ここにいてね
だって
君は独りだから
今居ます、誰かさえも
2006/06/16 (Fri)
[206] ちっぽけな残骸
誰か持っているモノ
全部欲しがって
手に入れても
空っぽだったあの頃
今、本当に欲しいモノは
海の中
光だけが舞い落ちて
ひとつひとつが
眩しいよ
ちっぽけな…
…残骸の残骸
2006/06/16 (Fri)
[207] チラチラと
群れて
ひとつひとつ
墜ちて行くけど
それさえもおかしくて
またひとつ
墜ちていきます
せめて独りのままで
チラチラと
蝶々は散って
2006/06/16 (Fri)
[208] 月の影
誰にも言わないけど
言えないけど
ちょっと好きでした
残酷だけど
独りの君が
たまに目に写る君が
夜空の月の影が
2006/06/16 (Fri)
[209] あっけなく
あっけなく
壊れてくれて
ありがとう
気持ち良かったよ
寂しくないように
そこにいてね
もう要らないけど
まだいてね
そのままで
そんな君が好きですよ
2006/06/16 (Fri)
[210] モノって
モノって
壊す為にあるんだよ
残骸には
何が写るかな
光だけが乱れて
またひとつ
…君を見付けた…
2006/06/16 (Fri)
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