移り行く時の

代わり行く窪み

影は変われど

形は変わらず

雨は渇れ行く


誰も元の形を…
…知るよしも無く

透けて
緑光の光

影に浮かぶ

影の形

月明かり

緑葉は枯れども

日は残る

くちた青空

コツコツと

雨の痕

時の傷

唄の跡

何れはクチども

岩は崩れぬ


いく時も僕を惑わす

意味がない

だから

どうかした

訳ではない

何も変わらない

知っていても…
…知らなくても

君は僕を

アナタは私を

知るはずも無いのに

歪な形

影に潜んでも

光は残酷で

どうせ誰も

解らないなら

解らないままがいい

何が足りない

何が欲しいかも

解らない

誰の瞳も
誰も写さないなら

どうしても

許せない



形でしか
解らないなら
何故
アナタは
私だと言えるの

全てが終わったら

死のうと想ってた

解らないまま

今も生きていて

死ぬとか
考えて無いけど

いつか誰かに
これを与えるなら

独りが好ましい

何もない
この場所が
私です

誰にも
見付からない
様に

私でいます

形だけは
保ちながら

心だけは
上の空

何も見たくありません

たくさんの家

たくさんの人

今日だけは
何処にも行けません

私は何処にでも
いますよ

こんな場所に
来なくても

残骸なんかに
私は住まないです

空は晴れ

雲は墜ちねど

雨は上がらず

しとしと　と

君を清めては
汚しては

空を産み出す

しずかな夢の音

…空は雲１つなく…