詩人:夕空 | [投票][編集] |
いくつかの
音が流れ
いくつかの
夢が過ぎて
いくつかの私は
いくつかのモノを
いつのまにか忘れて
思い出せなくて
いつのまにか
解らなくなって
ここにいくつかの
欠片が揺らめいている
形はすぐに
壊れては
製造されて
器の中身は
何も変わらない
のに
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好きだって
気が付いたら
止められない
だから
目を閉ざす
世界を真っ白にして
真っ暗にして
淡い光を追い掛けて
目を開く
長い時間を掛けて
本当を探す
ただ素直に
本当なんて
解らないまま
僕は解らないまま
ここに居たいような
そんな
目眩がしました
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鳥の声
虫の羽音
太陽の匂い
ぼやけた月の背中
にぎやかなのに
おだやかな朝
空はすき 通っていて
雲はとけだして
ちょっとまだ…
…眠たくて
頑張ろうかなって
窓の外
空に架った虹の跡
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空が
大きな水溜まりに
とけだして
空のまま
海のまま
星が水溜まりに
逃げ出して
おさかなさんに
なって
きょろきょろ
していて
月はぽっかり
眺めていて
上の空
水槽に切りとられても
きっと
このままがいいよね
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あどけなく
すっと
ずぅ〜っと
底にあって
なり響いていて
とけなくて
別のまま
ころころ ころころ
ころがって
1つに成れないよ
だけどね
ずぅ〜っと
一緒のまま
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とめどない音の流れに
身を委ねては
想い
堕ちて
…空の音…
羽音に身を任せて
高くへと 遠くへと
すれきれた空に
…目も向けずに…
ただ
日の日差しに
何処にも行かずに
空の高さは
変わらないまま
空の高さも
解らないまま
………………………