詩人:夕空 | [投票][編集] |
虹色の月
雨の影に隠れては
遠くの月
白銀の月
揺れる光は虹
月は泣かない
雲がぼんやり
浮かんで
空と月明かりを
ただ揺らしては
解けて
ぽっかりと
空へと
僕は空を滲まして
泣いた方が楽に…
…成れるだろうね
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何処かの向こう側
誰かの裏側
雲の上の水色
とけた雨露の土の味
風の先の雨
夢の後
映す夢の向こう側
影の後
光よりも先
見掛けるのは
いつも
…ただの模様…
落ちたのは
…何時の事
だったんだろう?…
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カタツムリ
かたたたツムリ
旅の後
足袋の後
薄い殼を転がして
のんびり
いそいそ
忙がしく
紫陽花の葉で運動会
短い梅雨の夏の前
皆で静かに楽しく
花を目指してかけっこだ
誰よりも早く
空を目指して
…誰よりも早く…
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音が聞こえた
声が聴こえた
ぽつぽつと
繋ごうと思った
今はただの雑音でも
君は教えてくれたから
君の唄を今でも歌うよ
何処か心の奥底で
いずれは君に届くように
青空にまぎれた薄い月
空に消えた
…あの月の様に…
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風の見える木の下
ぽっかりと
ぽつんとある
…小さな穴…
僅かに光が漏れる
そんな場所
風が止まないのに
そこに
ゆったりと舞う枯れ葉
影でも光でも無い
僅かな隙間
驚きと静けさの間
好きな人を…
…思うそんな一時
…私が好きなモノ…