夕空の部屋
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[261] 空笑い
空は回って
雲は佇んで
地上でわ
人達が騒がしくて
海の底では
強い鼓動だけが
響いていて
何処にも
隙間なんてなくて
…ほっんと空笑い…
2006/07/29 (Sat)
[262] 恋夢
夢の花
夢で咲いた唄の花
蕾の頃から
蕾のままで
あどけなくて
美しい
今 咲いた
月の日差しに
ふわっと停まって
…すっと消えて…
…あの頃のままの
君が好きでした…
2006/07/31 (Mon)
[263] とけた青色
とけた青色
海の赤
空は夜色
ぽっかりと ころがった
月は銀色
雲にとけて
虹色の瞳
雨に揺られて
朝焼けた雲を焦がして
胸に閉まって
また目を醒まして
空には虹
雨の匂いが清々しくて
2006/08/05 (Sat)
[264] 虚
夢のまま
願う夢
空に佇む
月の夢
海に浮かんだ
雨の月
君にも見て欲しい
夢想う
夢の見る夢
唄う月の雫
空にぽつんと
空いた
空の瞳
僕はここに生きるよ
2006/08/07 (Mon)
[265] 僅な時の瞬間に
ほんの一時
この瞬間が
全てだと
そう想った
たった一枚
かけた かけた
欠片
舞い堕ちて失った
そんな一言
空に上がって
雪の雨
この世界を覆い尽して
また冬がやってくる
また春がやってくる
アスファルトを…
…白く焦がして
2006/08/07 (Mon)
[266] ピンク色
水色の混ざった赤色
とけた水色 滲んだ赤色
笑っていますよ
きっと どこかで
…懐かしみながら…
2006/08/09 (Wed)
[267] 夢花火
弾けた水溜まり
夕立に夕焼け
くすむ心に
とまったトンボ
夢花火
焼き付けた
君の一言
空にとけた
火薬の香り
…白く夜空を霞めて…
2006/08/09 (Wed)
[268] イツモの雲
イツモの雲
きっとその内に
解けて消える
空と同じ
夢と現
くすんだくすんで
…空の青…
暗闇さえも透き通す
2006/08/12 (Sat)
[269] 夏?
とけて消えた
硝子玉
音も漏らさず
揺れる水面
甘く切ない
夢の続き
まだ
鳴り止まない
耳を澄ませばかき氷味
2006/08/13 (Sun)
[270] 追想
人の見る夢は儚い…
…それは永遠だから
2006/08/15 (Tue)
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