詩人:夕空 | [投票][編集] |
腐ちて 沈んで
空の青
雲の影
月に空を還して
月は独りきり
私は海の底
揺られた雫に
目を歪めて
ただ
ただ
沈む
今宵は何がみれるかな
私には
届くだろうか
いつか腐ちる
その日まで
君を楽しもう
私はここにいるよ
…光に歪んで…
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握った掌には
何も残ってなかった
その目はなにも
写っていなかった
だから持ち歩いた
便利だったから
たまに影に写すと
笑う苦笑
それだけでも美しかった
完璧だった
空っぽ
中は空っぽ
虚空だけがあった
全てを
…何者にもしない空白…
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淡く妬かれた空に
ひっそりと影を置いて
君に近付く
そっと撫でるように
だきしてめて雲を払う
ずっと一緒だと…
…魔法をかけて
太陽は空へと沈めて
月の石に光をかざして
君の影に
身を焦がしながら
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救われたかった
許されたいんじゃなくて
ずっと祈って
ずっと願って
ひっそり潜んでは
ぷかぷか
君には見えるかな?
水面 月
水月
その間にある…
…その灯が
僕は思うんだ
月も水面も水月も
…本当じゃないって…
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深海にあまねく
雪の赴くままに
尽きる事の無い
永遠に凍結したまま
募る雪
生を生かす…
…果てのない旅
人間が辞めて…
…しまった罪を
止まる事のない糧を
…祈る事の意味も
無く積もる…
いずれ
この雪が止まれば
救われるだろう
光輝く果ても無い雪を
…空へと帰す時まで…